【報告】学校給食をつくって味わおう

イベント

★2023年6月17日(土)に、西大寺緑百花プラザで「学校給食の役割をもっと知って! 学校給食をつくって味わおう」を開催しました。家族で学校給食メニューを作りながら、学校給食の役割や現状について知ってもらう取り組みです。当日は、9家族22名に参加していただきました。

★まずはみんなで、学校給食について学びました。

*使用したパワーポイントはこちらからご覧いただけます。

★学んだあとは「実践(調理)」です。

★出来上がった料理をみんなで頂きました。

★「ごちそうさま」のあと、小グループに分かれて学校給食について語り合いました

★各グループで話された主な内容
・鳥取にいた時と比較すると、岡山市の給食は品数が少ないような気がする。
・主菜・副菜・汁とかあった。単価のわりに品数が少ない。
・食器がステンレスなのにびっくりした。食欲がわかない。
→食器など消毒のためのスペースが限られるのでステンレス食器である。
・1食単価に燃料費が含まれているから食材費を圧迫している。
・給食の形は自治体によって大きく違う。品数は岡山市は既製品を使わず、すべて手作りなので限られてくる。
・現在は栄養士・調理員の人員が足りない。学校給食は大量調理で家庭の調理とは違う。
・給食の品数を増やすことについて、学校ごとに献立ができるなら、PTAから言える。
・子どもの少学校では子どもが給食を食べている様子を見る見学はあるが、給食試食会は行われていない。コロナ禍からか?中学校では昨年から試食かはあったが自分はいけなかった。
今日、初めて給食を食べた。
・中学校では給食の残量が多く、給食費がもったいない。先生自身が好き嫌いがあり、子どもの食育(給食)指導ができていない。牛乳の残りが多い。
・給食ではくだもの(みかん、リンゴ、メロン、スイカなど)を3回洗うとお母さんが聞いて、驚いていた。その家では、果物は洗わずに切ったりして食べると言っていた。
→給食は野菜も3回洗い、サラダも生でなく茹でた野菜を和える。衛生管理の徹底。
★参加者アンケートから
〇今回、新たな気づき(初めて知ったこと)はありましたか? 
 また、それはどんなことでしたか?
  ・センター調理法のデメリット。
  ・学校で作っている給食が民間?になること。
  ・市内の給食実施状況。
  ・学校に管理栄養士さんを配置してほしい。
  ・自校調理の学校でも7,給食の食材調達ができなくなっていること。
  ・来年度から給食費が引き落としになるとは思わなかった。

〇(これからの)学校給食に“必要なコト”は何だと思われますか?
  ・民間ではなく、直営の自校調理を維持してほしい。
  ・地域性や子どもの授業に合わせた「おいしい」メニュー。
  ・30品目1日に食べられるように食材の種類を増やしてほしい。ご飯、主菜、副菜、お汁というように種類を増やしてほしい。地産地消を地元オリジナルの味などを体験すること。
  ・提供された給食を子どもたちが食べること。フードロスを減らすこと。
  ・牛乳ビンを牛乳パックに変更してほしい。牛乳の量が多い。よく割る。
  ・もっと『給食』について知る機会。

〇上記のコトを実現するためには何が必要だと思われますか?
  ・給食の授業をする(中学校では1時間でも)
  ・家庭と学校との連携
  ・学校ごとに栄養士さんときれいな調理場
  ・市の予算

〇今回のイベントについて、全体的なご感想をおきかせください。
  ・家ではなかなか子どもと一緒に料理をすることがないので、この企画で親子で楽しく作れたので良かったです。
  ・楽しかった。おいしかった。みそ汁がとてもおいしかったです。との子供の声です。
  ・給食センター化どうにかならんかな。自分の学校だけでも自校にしといてほしい。
  ・栄養士さんから直接話が聞けてよかった。
  ・食べることの大切さ。給食のありがたさ。

給食・良くする・便り

データ

学校給食の充実を求める申入れ実施

岡山市の学校給食は、小・中学校で完全給食を実施し、学校栄養職員の配置も含めた自校調理方式を多く採用するなど、全国に誇るべき環境を作り上げてきました。

しかし今、岡山市学校給食運営検討委員会の中では、子どもたちをめぐる状況やこれまでの経過などを検証せず、自校調理場を廃止して大型給食調理場への集約化や民間委託を進める方向性のみが議論されています。

こうした下で私たち「岡山市の学校給食をみんなで良くする会」は、2022年10月18日に岡山市教育委員会に主に次の4点の申入れを行うなど、安全・安心な岡山市の学校給食の実現のために取り組みを進めています。

公開質問状への回答

 10月3日投開票の岡山市長選挙に立候補を予定している方に、依頼していた「公開質問状」の回答期限は9月10日でした。※質問は省略しています。全文はコチラからご確認ください。 ※回答は原文のままです。

質問1 岡山市の学校給食の「現状」と「課題」の認識をお示し下さい。

大森雅夫さん浦上雅彦さん
<回答なし>学校給食は子供たちの健康と成長を育む大切な役割を果たしています。なので安全な学校給食を安定して提供出来る環境が必要です。食育の観点からも自校での調理を基本とし、人員と予算確保に努めてまいります。

質問2 学校給食を保護者負担としている現状に対する見解と、今後のお考えについてお示し下さい。

大森雅夫さん浦上雅彦さん
<回答なし>子育て支援策として、燃料費や食材費の保護者負担をやめ、子育て世帯の負担を軽くします。

質問3 学校栄養士の非正規化だけでなく「未配置」の調理場が生じている現状に対する見解と、どのような対応が有効とお考えかをお示し下さい。

大森雅夫さん 浦上雅彦さん
<回答なし>基本的に1調理場1名以上の正規学校栄養士の配置が望ましいと思います。積極的な地産地消により、子ども達の地域との繋がりも強くなります。

質問4 自校調理場を基本とすることが、食育の教材である「給食」を提供する岡山市の責任と考えますが、貴殿のお考えをお示し下さい。

大森雅夫さん浦上雅彦さん
<回答なし>給食センターから各学校へ運ぶよりも、学校の調理場から作りたてを食べる方がおいしいはずです。これは間違いないと思います。老朽化している赤田の学校給食センターをどのような形で生まれ変えるのか?計画の進捗状況は今どうなっているのか?効率と食育を総合的に判断する必要があります。

9月12日(日)13:30から、立候補予定者をお招きした懇談会を開催します。懇談会の様子は下記をクリックしていただくとリアルタイムでご覧いただけます。

https://us06web.zoom.us/j/88153491436

9/12に市長候補予定者との懇談会を企画

イベント

 8月31日に、岡山市長選挙への立候補を予定している方(大森雅夫さん(現市長)、浦上雅彦さん(元市議会議長))に、下記の案内をお届けしました。

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みなさんも是非、ご参加を


 ただし、緊急事態宣言の最終日(予定)なので、会場への参加はご遠慮ください。
 当日は、ZOOMウエビナーを利用したネット配信を行います。
 登録は不要です。
 当日、下記のアドレスをクリックしていただくと、リアルタイムでご覧いただけるように準備しています。(不測の事態で視聴いただけない場合は、後日、コチラで録画をご覧いただけるようにいたします。)

https://us06web.zoom.us/j/88153491436

岡山市長選立候補予定者に公開質問

データ

「良くする会」は8月31日に、10月3日投開票の岡山市長選挙に立候補予定者(大森雅夫さん(現市長)・浦上雅彦さん(元市議会議長))に、公開質問状を届けました。
回答期限は9月10日としています。回答はこのHPで公開します。
質問内容は以下の通りです。

岡山市の学校給食に関する公開質問

質問1 岡山市の学校給食の「現状」と「課題」の認識をお示し下さい。

質問2 岡山市は現在、文科省も「自治体負担が基本」としている、各学校の調理に対する燃料費(ガス代)も給食費として保護者負担としています。教育の一環である「食育」の、その教材である学校給食を保護者負担としている現状に対する見解と、今後のお考えについてお示し下さい。


質問3 岡山市は「1調理場1名以上の正規学校栄養士(栄養教諭)配置」などで、全国にも誇れる学校給食を確立してきました。しかし、近年では学校栄養士の非正規化だけでなく「未配置」の調理場が生じています。この結果、各校の地場産を活用した独自献立が廃止され、統一献立のみとなっています。アレルギー食の対応も縮小しています。こうした現状に対する見解と、どのような対応が有効とお考えかをお示し下さい。

質問4 学校給食は、提供される料理だけではなく、食材や調理過程、それに係わる「人」も含めて初めて「食育の教材」と言えます。過去に岡山市は、共同(センター)調理場からの配送校を自校調理校に変えるなど、自校調理場を基本としてきました。しかし現在の岡山市は、全中学校の自校調理場を共同(センター)調理場に集約する方針を示しました。そして、老朽化に伴う岡山学校給食センターを現行の3倍の規模に拡大した建て替えをすすめています。自校調理場を基本とすることが、食育の教材である「給食」を提供する岡山市の責任と考えますが、貴殿のお考えをお示し下さい。

大型給食センター問題のチラシ完成

 良くする会で岡山市が計画している大型給食センターの問題点を明らかにするチラシを作成しました。現在の 「5中学校 2500食」から 「12中学校 7000食」の大規模調理センターとして岡山学校給食センターを移転建替する計画は、子どもたちの教育・食育のためになる計画でしょうか。同時に示された、今後全ての中学校給食をセンターへ集約化する方針も踏まえれば、残念ながら納得できる内容とは言えません。
ぜひチラシをご覧ください。

【第1弾】

7000食2020.01.24改

【第2弾】

センターチラシ2021.02

【第3弾】

ポスティング用表(A6

ポスティング用裏(A6)

公立学校の給食アンケート結果

データ

2021年6月に予定されていた岡山県地方自治研究プレ集会は緊急事態宣言のために中止となりましたが、この集会に向けて実施していた「公立小中学校の昼食に関するアンケート」には、岡山県内17自治体(以下「“県内”」)から回答を得ました。(分析は、児童生徒数ではなく校数による)

◆完全給食実施率100%も、センター調理比率が高い岡山

 文科省の調査(2018年時点。以下「“全国”」)では、完全給食の実施率は小学校98.5%・中学校86.6%ですが、“県内”は100%です。
 調理の運営では、岡山市・津山市ではセンター調理場はすべて民間委託である一方、“県内”全体では若干「直営」が上回っています。
 調理方式別でみると、小学校では自校調理が半数を占めるものの、“全国”比では、センター調理場比率は高くなっています。回答ではさらに小中14校が集約化を予定していることから、自校調理の実施率はさらに低下する見込みです。

◆地産地消・食育の格差は見られない

 1自治体で「積極的に地場産が使用できていない」とありましたが、運営方式・調理方式による大きな差は見受けられませんでした。また、13自治体(有効回答数15)が燃料代を自治体負担(一部含む)とするなど、“県内”では職員も自治体も、学校給食に格差を生まないように努力している姿が垣間見えました。